“ 氣” について


私たちの日常生活の中には・・・

私達の日常生活の中には“氣”に関する言葉が沢山あります。
『元気、勇気、活気、気合、志気、強気、本気、気楽、陽気、根気〜』『気を吐く、気持ちが良い、気が入る、気が出る、気がつく、やる気がある』などなど・・・。
これらの反対語として『弱気、陰気、内気、気が滅入る、気が重い、気にかかる、気を抜く、気がゆるむ、気にさわる』などがあります。

「病をしても病気をするな」という言葉があります。身体の故障すなわち病は一時的に仕方のないことですが、気まで病むと弱気になり、生命力を衰えさせ、治る病も長引かせたり、悪化させたりするという意味です。
「身に病ありといえども、心必ずしも病まず」という気概が必要です。

また逆に「気が張っている」と、厳寒のもとでの水中訓練でも、風邪ひとつひかずにやることができます。

このように“氣”に対する心構えによって、病気になりにくくなったり、精神を落ち着かせたり、或いは不安がらせたりするようです。

それでは、この“氣”とは一体何でしょうか!

「氣」とは何だろう
"氣"とは生命力です。
それは、人間や他の動植物それぞれが持っている生命力であり、更にその生命を生み出し、育んでいる大自然の“根源的な生命エネルギ−”そのものです。

私達は、この大自然に満ち満ちている大きな“生命エネルギ−”を、自分の中に取り込み、
自己の生命力を最高に高めた状態で事にあたり、『日常生活や、人生万般に活用すること』が最も大切なことです。
生命力を高めるために
人間には「心」と「身体」があり、その性質が全く違います。
色もなく、匂いもなく、形もなく、自由自在に飛んでいける。
身体 色もあり、匂いもあり、形もあり、動きに制約を受けている。

「心」と「身体」は、車の両輪のようなものですから、バランスよく一つになって働かなければ人間の生命力は、高まりません。

「心」と「身体」の性質・関係をよく理解し、『心と身体を一つに統一』して、バランスよく使うことが重要です。
「心」と「身体」の関係・・・『人間本来の力』の発揮
氷山の一角
人間の「心」と「身体」は、氷山に例えられます。
目に見える部分は、氷山全体のほんの一部分であり、大部分は水面下に隠れています。
私たちが「自分の力」と思っているものも、実は「氷山の一角」の目に見える部分に過ぎず、
もっと大きな力が、目に見えない所に隠れているのです。
目に見える部分が「身体」で、水中の見えない部分が「心」です。

『心と身体を一つに統一』して使った時、氷山全体の力が発揮され、我々の生命力も最高に活動し、自己の持っている総合力が発動するのです。この総合力が、『人間本来の力』です。

俗に「火事場の馬鹿力」と呼ばれているのが、
この「心」と「身体」を統一した時の、『総合力』なのです。




私たちは、氷山の一角しか使っていない

「心」と「身体」を一つに統一して、氷山全体を使う『4つの方法『』
『氣の活用研修』では、「心と身体を一つに統一」するための方法として、心身統一合氣道の創始者である藤平光一宗主が、武道の合氣道を通して創見された「心身統一の四つの方法」を、実技指導します。
@ 氣を出す 氣の出し方を実技指導します。
A 全身の力を完全に抜く イ.真のリラックスの方法とその状態
ロ.リラックスとダラックスの違い
B 身体の全ての部分の
重みをその最下部に置く
真の落ち着き
C 臍下の一点に
心を静め統一する
心の静め方。不動心・不動体
氣の全身呼吸法
『氣の全身呼吸法』を体得して、常に外気と交流していれば、全身に生命力が漲り、プラスの氣に満ち満ちた身体になり、自然治癒力も高まります。

風呂のシャワ−で身体の外側を洗うように、『氣の全身呼吸法』によって、身体の中側を氣で洗い、60兆の細胞の一つひとつに酸素を送り込み、活性化させるのです。

自分の吐く息は、目前で消えるのではなく、天地の果てまで貫き通るのだと思って吐きます。
体内の邪気、悪気を吐き出し、吐き清めるつもりで行います。
吸う時は、天地清新の氣を吸い上げ、臍下の一点に収める。全身に清新の氣が充満します。
この外呼吸と内呼吸、さらに皮膚呼吸の全身呼吸が『氣の呼吸法』です。

慣れてくれば、大自然のリズムと、自分の呼吸のリズムが一致してきます。
自分が呼吸しているのではなく、大自然そのものの呼吸に任せて、呼吸するようになります。
「吐く息は天地よろず世に及び、吸う息は腹内の寸分の内に収まる」

その結果、「真のリラックスのしかた」「真の落ち着き」「心のしずめ方」「不動心・不動体」が、
より深く体得できます。
日常生活・ビジネスへの応用
@ ◎目標を決めて氣を通す…
  目標は決めただけではダメ。それに自分の念が通っていないと実現しない。
A ◎成功したイメージをつくる…
  物事を成し遂げようとする時、それが“完全に成し終えた姿”を、完了形で
  イメージする。
  イメ−ジが鮮明に描けたら、その通りに実現します。
B
◎対人関係に氣を活かす…

人を導く五原則 「心身統一合氣道の五原則」より
   1. 氣が出ている
   2. 相手の心を知る
   3. 相手の氣を尊ぶ
   4. 相手の立場に立つ
   5. 率先躬行
C ◎プラスの言葉/プラスの考え方の重要性
  プラスの氣を出すためには、プラスの考え方をして、プラスの言葉を使うことが
  大切です。プラスの言葉を使った時は、氣が出て生命力が高まります。
  マイナスの言葉を使った時は、氣が引っ込み、生命力が衰えていることが、
  「身体のテスト」をすれば、よくわかります。
  この違いを、身体で体得するのが「氣のテスト」です。
D ◎積極的なプラスの人生と、消極的なマイナスの人生
  楽しい人生を送りたいと思ったら、心をプラスに使い、物事の明るい半面を
  とらえたらいい。
  ジメジメした陰気で不健康な人生を望むならば、心をマイナスに使い、暗い
  半面をとらえたらいい。
  「どちらの人生を選ぶか!」は、本人が決めることである。
  心を積極的に使い、氣を出していると生命力も高まり、世の中が明るくなる
  ことを体得します。。
結び
<天地・大自然・大宇宙>に遍満する“氣のエネルギ−”を、自分の中に取り込んで、
『生命力を最高に高めた状態で、事に当たり、人生万般に活用すること』は、まさに
「大自然の一部である人間としての生き方」に、通じます。

“氣”というイメ−ジが、世間一般では「超能力」とか、「特殊な人だけの能力」などと、
とらえられております。
しかし、“氣”とは、誰もが一様に、『本来、持っている力』です。

この力を活用して、自分の人生を、気高く/正しく/強く/楽しく闊歩していこうではありませんか。

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